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Comme des Garcons Homme Plus “ Offbeat Humor ” 1994-1995 A/W

Comme des Garcons Homme Plus “ Offbeat Humor ” 1994-1995 A/W

1994-1995 A/W ”オフビートユーモア”。 こちらのコレクションは“メタモルフォシス”とも称され、ブランド初となるメンズ・レディース合同ショーとして旧日本航空オペレーションセンターで行われました。

その中でも一際異彩を放っていたのが、生地に圧力や摩擦を加えて収縮させ、組織を緻密にする“縮絨”という加工です。それにより、使い古されたようなウール生地と波打つファスナー、裾から覗く裏地など、独特な風合いを醸し出します。メンズコレクションでは猫背やふくよかなモデルを起用、さらにステージ上で飛び跳ねて踊るパフォーマンスなど、従来のキャットウォークとはかけ離れたオフビート(=風変わり)な演出がなされました。

コムデギャルソンはレディースコレクションとメンズコレクションでコンセプトが大きく異なります。例えば、1997 S/S “Body meets Dress, Dress meets Body”の「コブドレス」に代表されるように、レディースコレクションは体型の枠にとらわれず表現をすることをコンセプトの一つとしています。対して、メンズコレクションは一貫してスーツのベースを大きく崩すことはなく、その型の中でいかに表現するかを追求したコレクションと言えます。そのため、“縮絨”という同一の手法を用いた作品でも、そのクリエーションの中に違いを見出すことができます。

このように、コムデギャルソンの根底にある思想をメンズとレディースの対比から読み解くことができるのも、本コレクションの魅力の一つではないでしょうか。

 

Written by Kiyota Moe
Edited by Sakaguchi Takuya

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Japanese
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